スプートニク日本
スプートニク:フィンテックとバイオテクノロジーにはどのようなつながりがあるのですか?
スプートニク:SBI Bankは、中小企業にアクセントを置いて、ロ日ビジネス関係の強化に貢献するつもりですね。どうしてこの分野を選択されたのですか?
アンドレイ・カリャキン:「私たちはロシア初の日本の銀行ではありません。ずっと以前から大プロジェクトを扱ってきた銀行もあります。日本でメガバンクと呼ばれている銀行です。メガバンクの業務には超大口顧客への融資があります。そうした企業は当行では手に負えないような金額のファイナンスを求めています。ですから、私たちは自社の戦略として中小企業に狙いを定めたのです。中小企業の中には、既に意志決定はしたけれど市場にはまだ進出していないという企業もあれば、大きな関心を持ってロシアビジネスを見つめている企業もあります。しかし、彼らにとってロシアはいまだに「閉鎖された」国なのです。彼らはここでどうやってビジネスをすればいいのか、何から始めればいいのか、ゲームのルールはどうなっているのか、誰を頼ればいいのかが分からないでいます。これは大問題で、日本の中小企業にとって、ロシアの情報はゼロに等しいのです。そうした企業のために、私たちはロシア市場への橋渡しをしたいと思っています。私たちは情報を持っており、必要なパートナーを選定することが可能です。また、既にロシアに進出し、パートナーとの関係が出来上がっている企業には、業務をひとつの銀行にまとめることを提案できます。その方がコストも安く済みますし、利便性もスピードもアップします。」
SBI Bankの本気度を示しているのが、極東投資誘致輸出支援庁とのパートナー契約である。同銀行は、今年1年で、SBI Bankの極東での成長のベクトルを定め、極東での地理的プレゼンスを拡大するような、有望なプロジェクトを見定める。
アンドレイ・カリャキン:「日本人がまず最初に見ているのは、日本から最も近い極東地域です。極東には私たちも関心があります。今、私たちはプロジェクトのポートフォリオ全体を検討している段階で、近いうちに、当行の戦略に合い、リスクと回収率とプロジェクト実現スピードの観点から受け入れ可能なプロジェクトを10~15に絞る予定です。そうしたプロジェクトは既にあり、今、私たちはそれらの具体的な評価を行っています。今年か来年には極東にもうひとつオフィスを開設しますが、私たちのデジタルを発展させるというベクトルは変わりません。この地域はとても魅力的で、成長率も高く、先進発展区もウラジオストク自由港もあり、これらすべてが様々なビジネスプロジェクトの活性化を促しています。当行の強みは、私たちのバックにはしっかりとしたビジネス思想とオープンな体制を持ち、日本的な信頼性と予測可能性を持った株主がいるということです。」
スプートニク:一連のロシア企業や企業家に対して発動されている制裁が日本企業をひるませていると聞きました。実際そうなのでしょうか?SBI Bankの活動に制裁の影響はありますか?
SBI Bankのスローガンは、「ロシアらしく勢いよく、日本らしく正確に働く」である。銀行の社内政策が掲げる課題は、「ファミリーバンク」のコンセプトをベースに、5年で30万人以上の新規顧客を獲得することである。そのために、最新のデジタル技術が使用される。