露日交流年 卓越したロシア人ピアニストが東京で公演

ロシアのピアニスト、アルセーニイ・タラセーエヴィチ=ニコラエフ(25)が、自身のキャリアで初となる公演ツアーのため来日した。東京にあるロシア大使館で14日、コンサートの一つが開かれ、この音楽家による演奏のファンだけでなく、ロシア文化の愛好者らも集まった。スプートニクとのインタビューで、タラセーエヴィチは自らの出張公演について語り、日本の伝統音楽を愛していることを打ち明けた。
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スプートニク日本

代々音楽家の家族の出であるアルセーニイ・タラセーエヴィチ=ニコラエフは、既に9歳という年齢で「チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV1056」を演奏して聴衆を魅了した。いくつかの国際的なジュニアの、そしてシニアの国際音楽コンクールで優勝し、今年には2枚目のCDをリリースする。

アルセーニイ・タラセーエヴィチ=ニコラエフ

アルセーニイは、「私が日本に来るのは既に3回目ですが、このような真剣なツアーをここで行うのは初めてです。これまでは、個々のコンサートのためにしか、ここを訪れたことはありませんでしたし、来たとしても東京だけでした。私は、日本がとても気に入っています。この場所は、この豊かさ全体のせめて一部を、そしてここにある文化の多様性を把握するために、非常に多くの時間を過ごしたくなる国です」と語った。

史上初の「日本におけるロシア年」開幕 日本の市民は何に期待?
アルセーニイはロシア大使館で、スクリャービンとラフマニノフの作品を演奏し、これらの作品は聴衆のもとで大成功を収めた。アルセーニイのコンサートは、ロシアと日本の交流年のロシア側プログラムの一つ。ロシアのガルージン駐日大使はスプートニク特派員とのインタビューで、この音楽家による公演の印象について次のように語った。「我々の若く、しかし既にそれにもかかわらず非常に有名なピアニスト、アルセーニイ・タラセーエヴィチ=ニコラエフの今日のコンサートが、ロシアと日本の交流年スタート時に行われることを、我々は嬉しく思っている。そして、日本の創造的インテリゲンツィアや日本メディア、日本の大学の代表者たちに彼を紹介できることについて、我々は喜んでいる。このコンサートによって、我々の日本の友人たちがさらにロシア文化やロシア音楽、そして我々の音楽家たちのプロフェッショナリズムの高さ全体をより深く理解することを可能にし、そのようにして、我々の日本の友人たちが我々の非常に豊かな文化的伝統に触れ、そしてこのことが、もちろん、両国国民の間の相互理解を深めることに役立つだろうと私は確信している」

ロシアの知らない日本
アルセーニイ自身は、日本の音楽に感激していると明かし、次のように語った。「伝統的な日本音楽、これは私自身のものです!もちろん、この音楽はクラシックとは違う側にあるのですが。日本の音楽は基本的に、より瞑想的ですが、私はそのような音楽にも馴染みがあります。能楽堂に行ってみたいと非常に望んでいます。大きな印象を受けると思います。というのは、能楽はまったく別の文化であり、日本ではこれをオペラだと考えているからです。つまり、これはジャンルに対する完全に別の見方なのです」

アルセーニイはまた、日本の歴史に興味があり、日本語を習得したいと思っているとも語った。

アルセーニイは16日、3つ目となるベートーヴェンのコンサートを、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共に、みなとみらいホールで開く

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