世界猫の日 世界一ネコ好きで打倒ナチスに命を賭した国はどこ?

8月8日は公式ではないが、世界猫の日。国際動物福祉基金(IFAW)が制定した。猫を愛でるだけではなく、野良猫問題について考える日でもある。
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独自の猫の日を持つ国もある。ロシアもその1つで、3月1日に祝われる。2004年にモスクワ猫博物館と『コート・イ・ピョス(猫と犬)』誌が制定した。イタリアでは11月17日に猫の日が祝われる。しかも、これは黒猫限定の日で、魔女狩りの時代に悪魔の使いだと考えられ殺されるなど不遇をかこつ黒猫を救おうとする日。米国では10月29日に猫の日で、2005年に米動物虐待防止協会が制定した。日本では2月22日に祝われ、理由はもちろん「にゃーにゃーにゃー」。この日には東京で猫祭りが行われる。

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長年、猫は5〜6千年前に古代エジプトで初めてペットとして飼われたと考えられていた。しかしトルコ、クレタ島、キプロス島などで猫と埋葬された人間の骨や、紀元前6千年前のものとみられる猫と女性が描かれた絵や彫像が見つかった。猫は日本やインド、中国、カフカス地方でも昔から住んでおり、発掘調査で見つかった猫の骨がそれを物語る。つまり、人間と猫の同盟はすでに何世紀も続いており、時とともにお互いへの結びつきが風化することはない。

2017年3月の独市場調査会社ダリア・リサーチの調査によると、ロシア人は世界一の猫好き。世論調査の結果、59%のロシア人が1匹以上の猫を飼っている。これは調査を行ったほかの52カ国より10ポイント高い数値。ロシアで猫が人気表彰台に上がったのは、18世紀、エリザベータ女帝の統治時代だった。宮殿でネズミを捕まえるよう猫が飼われたのだ。そして270年経ち、サンクトペテルブルクにある世界的に有名なエルミタージュ美術館では今も、猫がその財宝を守っている。現在、美術館では70匹以上の猫が勤務している。

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その多くが1943年、レニングラード包囲に持ち込まれ、町をネズミの進撃から救った猫たちの子孫である可能性だってある。これは作り話ではない。ナチス・ドイツに包囲され、飢えと寒さで死につつあったレニングラードはネズミで溢れた。ネズミは最後の食料品を食いつぶし、家具をかじり、芸術品や紙の記録を破損し、人にすら襲いかかり始めた。そのとき、1943年4月、包囲網に一部穴が空き、ヤロスラヴリから列車4台分の灰毛の猫が運ばれた。続いてシベリアから5千匹の猫がさらに到着した。今ペテルブルクでは、猫に捧げた記念碑や彫像が数十個存在する。

さて、あなたは猫が好きですか?

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