下斗米伸夫氏、ロシアとの前提条件なしの平和条約締結は「大変興味深い提案」

ロシア政治に詳しい法政大学の下斗米伸夫教授は、東方経済フォーラムの枠内でプーチン大統領が日本との平和条約締結を前提条件なしで年内に行いたい意向を示したことに対し、「大変興味深い」として次のように述べた。
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「プーチン大統領も言っているように、安倍首相は、2016年末の山口県・長門市での会談で、共同経済活動をテコに平和条約を結ぶという方針に転換した。しかし共同経済活動をどういう法的主体のもとで行うかという点で、鶏が先か卵が先かといったような議論が行われ、なかなか交渉が進まなかった。冷戦後も長く領土をめぐる「4か2か」の平行線で、実際には平和条約に一歩も近づかなかった。

露日の平和条約を前提条件を一切設けず、年末までに締結しましょう=プーチン大統領
双方の指導者、安倍氏とプーチン氏は、「相互に受け入れ可能」な「引き分け」による解決方式に下りてきたわけで、平和条約を結びつつ、共同経済活動の国際的枠組みを作ることによって、領土問題を解決するということになるのではないか。つまり順番が逆になる。指導者二人だけで長い話し合いを続けてきた安倍首相が、これにどう応えるかが次のステップだろう。」

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