ペルー最高裁、フジモリ元大統領の恩赦取り消し

ペルーの最高裁判所は、同国のフジモリ元大統領(80)に与えられていた恩赦を覆し、元大統領の即時拘束と再収監を命じた。フジモリ元大統領は以前、自らの政権時代に実行された殺人25件に関与したとして有罪判決を受けていた。ガーディアン紙が伝えている。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

フジモリ元大統領が人道的恩赦を与えられてから僅か9カ月後、ペルーの最高裁は、「死の部隊」の認可や蔓延していた汚職の取り仕切り、不正選挙の罪に関する禁錮25年の刑期を元大統領が全うしなければならないと決定した。

チリで児童性的虐待の医師、ドイツで自由の身に【動画】
クチンスキ大統領(当時)が昨年のクリスマス前夜、人道的見地に基づいてフジモリ元大統領に恩赦を与えたが、この行動は汚職疑惑に基づく弾劾からクチンスキ大統領自身を救い出そうとする政治的取引だと広くみられていた。

ガーディアン紙によると、この行動は大規模な街頭デモを引き起こし、フジモリ政権時における人権侵害の犠牲者らの親戚の間で憤りを招いた。

ヌニェス判事は3日の決定の中で、医療上の理由で与えられた恩赦について、法的根拠を欠いており、あまりに急いで押し通されたものだったと述べた。

また、ヌニェス判事は、1990~2000年にペルーを統治していたフジモリ元大統領について、元大統領の医療上の恩赦のためとされた理由の1つだった末期症状を患っていなかったため、解放されるべきではなかったと付け加えている。

関連ニュース

コメント