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仮想通貨マイニングは通常の鉱物採掘より多くの電力を消費する

仮想通貨のマイニング(採掘)は、比較的簡易な作業のように思われるが、実際は、コンピュータネットワークに膨大な負荷をかけ、巨大なエネルギー消費を伴い、全地球規模で自然に大きな負荷をかけている。
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科学誌『ネイチャー・サステナビリティー(Nature Sustainability)』に、この問題に関する、米国研究者たちの論文が掲載された。その論文で発表された新しい試算によれば、ビットコインと他の仮想通貨をマイニングする際のエネルギー量は、地球の鉱物を採掘する場合より多いという。

研究者のマックス・クラウス氏とタベット・トライマット氏は、市場規模の大きな仮想通貨ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、モネロをマイニングするためにコンピュータネットワークが消費するエネルギー量を割り出した。

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ビットコイン・ネットワークだけで、1秒あたりおよそ50クウィンティリオン(10の18乗)の取引が行われており、1米ドルにつき17MJのエネルギーが消費されていると試算された。トライマット氏とクラウス氏によると、これは従来の金やプラチナ、または希土類金属を採掘する場合の2~3倍。他の仮想通貨のエネルギー消費量は、1米ドルあたり7MJ(イーサリアムとライトコイン)と、14MJ(モネロ)。論文では、このレベル以上のエネルギーを必要とする唯一の資源はアルミニウムだと指摘されている。

いずれにせよ、2018年だけでもビットコイン・ネットワークは、デンマークのような先進国よりも多くの電力(約301億KWh)を消費した。2016年6月から18年6月までの2年間で、仮想通貨は、1650万トンの二酸化炭素を大気に排出した。

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