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11月14日、プーチン大統領と安倍首相は、一度にASEAN首脳会議と東アジアサミットが開かれるシンガポールで会談する。プーチン大統領は初めてシンガポールを公式訪問し、東アジアサミット(第1回サミットは2005年に開催)に参加する。米国や中国の首脳は同サミットに定期的に参加しているが、ロシアの首脳がこれまで同サミットに参加したことはなかった。ロシアからは首相や外相が参加するのが恒例だった。プーチン大統領の東アジアサミット参加は、平和条約に関する安倍首相との意見の相違を解決したいというプーチン大統領の意向と関係しているのだろうか?
「まさに現在、これは露日関係において極めて現実的なテーマだ。先にウラジオストクでプーチン大統領が露中関係に言及したのは偶然ではない。ご存知のように、論争を呼んだロシアと中国の国境交渉も容易ではなく、これは40年にわたって続いた(2008年にロシアは中国にタラバロフ島(中国名:銀竜島)と大ウスリー島(中国名:黒瞎子島)の一部を引き渡した。これらは1929年から事実上ソ連に属し、ソ連崩壊後はロシアに属した。1964年から中国が反論した)。だが両国は相互信頼を醸成することに成功し、必要な文書すべてに署名がなされ、結果的に国境問題は解決され、ロシア領土の一部が中国に引き渡された。この前例は、露日関係においても、このように出来事が進展する可能性があることを示している」。
「共同宣言は、署名され、批准書が交換された後、1956年12月12日に発効した。両首脳がこの共同宣言に立ち返ることを妨げるものは何もない。すなわち、プーチン大統領と安倍首相が、シンガポールで平和条約締結に向けた新たなアプローチ形式について協議できた場合、2019年10月のペテルブルク国際経済フォーラムで、南クリル諸島の所属をめぐる問題の最終的な解決に関して両首脳を妨げるものは何もない」。