ロボット革命:人間は必要なくなるのか?【動画】

米ラスベガスで今週、世界最大級の家電見本市「CES」が開幕した。今年の見本市には、世界各国から約4500社が出展している。ロボティクスのセクションには、ロシアのペルミに拠点を構える民間企業プロモボットが参加している。
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スプートニク日本

国際ロボット連盟(IFR)は、2021年までに世界では400万台の産業用ロボットが稼働すると予想している。なお現在は200万台超。IFRによると、世界のロボット密度は、1 万人当たり平均85台。トップは韓国で、労働者1 万人当たり710台。ドイツは322台、日本は308台だ。

ロシアにおけるロボット市場はまだ最も成熟した市場ではないが、非常に急速に発展している。製造業者の中では、ペルミのプロモボット社が際立っている。これは2013年にスタートしたペルミ工科大学の卒業生たちのプロジェクトで、わずか4年間でハイテク企業に様変わりした。

プロモボット社の製品は、自立型サービスロボット「プロモボット(Promobot)」。プロモボット社のPRディレクター、ダリヤ・ヴァフテエヴァ氏は、通信社スプートニクのインタビューで、「プロモボット」は障害物を回避しながら自立移動し、設置されているディスプレイに情報を映し出し、さまざまな言語で人々とコミュニケーションを取り、顔を認識したり、その他多くのことができると述べ、次のように語っている-

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「現在『プロモボット』は、米国、カナダ、スイス、オーストラリア、シンガポール、中国などを含む世界26カ国で働いています。プロモボット社には、世界15カ所にサービスセンター、独自のRD (Research & Development)センター、英語による技術サポートがあります。現在同社は2018年に米国、カナダ、ペルシャ湾岸諸国の市場でデビューした第4世代の『プロモボット』を量産しています。同世代のロシアのロボットは技術的により完成度が高く、ニューラルネットワーク技術を使用して質問に対する適切な回答を選択することで複数の人と同時にコミュニケーションをとることができます。弊社のロボットは、銀行、空港、ショッピングセンター、ビジネスセンター、美術館や博物館、展示会などで、管理者、プロモーター、ホステス、美術館ガイド、コンサルタント、コンシェルジュ、その他の多くの機能を果たしています。『プロモボット』は、人間の身長に合わせて製造されているため、子どもにとっても大人にとってもコミュニケーションがとりやすくなっています。またマイクロホンシステムによってロボットは最も騒がしい場所でも対話者の会話を認識することができます。」ヴァフテエヴァ氏によると、プロモボット社のロボットのすぐれた点は、幅広い機能と競争力のある価格。ヴァフテエヴァ氏は、次のように語っている-

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「弊社のロボットは主にロシア製の部品でできており、世界市場で最も手頃な価格となっています。当社の製品は高品質であり、動作不良や故障の発生件数は少ないほか、『プロモボット』はロボットガイド、ロボットコンサルタント、ロボット管理者、ロボットコンシェルジュなど、競合他社と比較してより幅広い機能を有しています。利用者はユーザーインターフェイスを使って語彙を追加あるいは変更したり、規則、動き、感情、さらには踊りを作成するなど、ロボット用の独自のアプリケーションをつくることができます。必要に応じて銀行の端末、レシートプリンター、フォトプリンター、バーコードリーダー、パスポートスキャナーなどをロボットに内蔵することもできます。」

プロモボット社の米国の事業相手は、それを基盤に銃器を認識するニューラルネットワークを構築するためのロボットを2000台以上注文した。

米国ではテスト後に、このようなロボットを一連の教育機関に導入する方針。ロボットが、例えばピストルに気付いたら、直ちに警察に信号が送られる。またロボットは、本物と偽物を区別することもできるという。さらにヴァフテエヴァ氏は、天井にぶら下がっている監視カメラにはたくさんの「死角」があるが、ロボットは移動することができ、視野角がはるかに広いことも利点だと述べ、次のように続けている-

「私たちは音声や顔の認識、自律ナビゲーション、コンピュータビジョン、メカトロニクス、ビッグデータ技術、人工知能、ニューラルネットワークの改善に継続的に取り組んでいます。

各言語に発音の特徴を考慮した独自のニューラルネットワークが存在しています。言語を切り替えると、ネットワークは対話者に適応し、その会話を認識します。非常に重要な方向性は、顔認識です。ロボットは性別、年齢、さらには人々の気分さえもかなり正確に判断します。なぜなら共感は、コミュニケーションの重要な要素だからです。対話者が互いの感情や気分に注意を向けると、コミュニケーションの効果は何倍にも高まります。『プロモボット』がサービス業界で使用される場合、そのコミュニケーションスキルの質が重要な役割を果たします。概して当社のロボットは、日毎に賢くなっています…」

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ロボットは至る所でより賢くなっている。これは特に、労働力不足がみられている現代の日本に当てはまる。日本ではすでにロボットがホテル、老人ホーム、スーパーマーケット、レストランなどで働いている。日本の学校では、例えば英語を教えるために、人工知能を搭載したロボットを導入する方針だ。また日本の複数の建築会社は、高層建築物を建てるためのロボットを開発している。日本の安倍首相は「ロボット革命」というアイデアを積極的に推進し、2020年までにロボット市場を4倍に成長させる計画だ。

人工知能やロボットの使用は、今のところ労働市場に大きな影響は与えていない。しかし近い将来、状況は明らかに変化するだろう。世界的な高齢化、労働コストの上昇、ロボット化されたシステムの値下がりは、人間活動の多くの分野におけるロボット市場発展の主要な要素だ。ロボットの大量導入で人間が不必要となるかどうかは、修辞的疑問だ。

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