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米俳優ジョニー・デップがインディアン役で出演した映画『ローン・レンジャー』のハゲタカを覚えているだろうか。ハゲタカはアフリカの鳥だ。映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の森鳩はどうか。これも生息地はアフリカだ。『レヴェナント: 蘇えりし者』で、コンピューター・グラフィックで描かれたカラスも米国に生息してはいない。
実際はすべて映画のプロデューサーに落ち度があった訳ではなく、これは1918年に制定された米国連邦法の「渡り鳥条約法」によるもの。この法律は、商業目的で渡り鳥類を利用することを禁止したもので、現在に至るまで一貫して順守されている。
一見奇妙にも思えるこの法律だが、このおかげで、すでに数十年に渡って、絶滅の危機に瀕していた希少種の鳥たちが保存されてきた。そうした中には、たとえばユキコサギのように、20世紀初頭に絶滅に瀕していたものの、この法律の制定により救われた例もある。
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