まずは3機の無人ヘリを購入し、続いて10年かけて最大20機に数を増やす方針だ。
候補として、ノースロップ・グラマン社が開発した米軍の無人ヘリ、MQ-8C「ファイアスカウト」が検討されている。このヘリは全長12.6メートルで最大離陸重量はおよそ1340キロ、最高速度は時速260キロで航続時間は15時間。日本政府は2022年に導入する無人ヘリの機種を決め、23年から購入をはじめると見られる。
日本政府は新しい無人ヘリを東シナ海でのパトロールに活用する狙いだ。
昨年12月中旬、日本は向こう10年ほどを見越した防衛力の整備指針である「防衛計画の大綱」を閣議決定した大綱によると、国から遠く離れた地域での情報収集と空域の常時監視のためドローン部隊が設置される。さらに、宇宙空間とサイバー空間防衛部隊の設置と2隻のいずも型ヘリコプター搭載護衛艦を空母化し、F35-B戦闘機20機を搭載する方針だ。5年間の中期防衛力整備計画(中期防)の予算は27兆4700億円だ。