ストルテンベルグ事務総長 中距離核戦力全廃条約の崩壊に向けNATOが準備

北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は31日、NATOは、中距離核戦力全廃条約(INF)の崩壊のシナリオに対し準備を行っており、一連の「研究された」対策で状況に対応するつもりであることを明らかにした。
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米国の国家安全保障問題担当大統領補佐官ジョン・ボルトン氏は31日、米国は8月2日にINF全廃条約から離脱することを確認した。

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INF全廃条約をめぐる状況へのコメントとして、ストルテンベルグ事務総長は記者団に対し、「我われは、条約が崩壊した後もこれまで通り防衛と抑止が確実なものであるよう保障しなければならず、そしてそのために必要な処置を講ずる」と語った。

今年はじめ米国政府はロシアがINF全廃条約に違反していると非難し、同条約からの一方的な離脱を表明した。ロシア政府はこうした主張を非難。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアは多くの支出を伴う軍拡競争をするつもりはないと明言した。またプーチン大統領は、ロシアが提起したすべての軍縮案は「机の上に置かれたまま」だが、今後この問題に関するいかなる交渉も開始しないよう要求したと述べた。

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