ISSの様々なアセット所有者である11者の法務部と合意できない場合、またISS渡航に約5200万ドル(約55億6400万円)を支払う希望者が見つからない場合、ISSに旅行者を送る計画は実現しない可能性がある。
6月初旬にNASAは、2020年以降、宇宙旅行者は年に2回、アメリカの有人宇宙船でISSに飛び立つことができると発表した。ビゲロ―・アエロスペース社は、この可能性を実現させるために巨額の出資をしたと語る。
旅行者の宇宙飛行はロシア船ですでに実現
これまで、旅行者がISSに飛ぶ手段はロシアの宇宙船「ソユーズ」号に限定されてきた。2001年から2009年まで、スベース・アドベンチャーズ社との契約で、ソユーズ号はISSへ7名の旅行者を運んだ。そのうちアメリカのチャールズ・シモニー氏は2度飛行している。ソユーズ号でのISSへの10日間の渡航費は、年によって異なるが、旅行者一人あたり2500万ドル(約26億7500万円)から5000万ドル(約53億5千万円)だった。