シラク氏との最後のお別れ プーチン大統領、外国の首脳の葬儀に初めて出席へ

プーチン大統領はジャック・シラク氏との最後のお別れのセレモニーに出席する。ロシアの首脳としてプーチン氏が外国の首脳の葬儀に参列することは前例がない。そもそも新生ロシアの歴史の中で現行であろうが、現行でなかろうが、首脳が他国の首脳を偲んでその葬儀に参列する例は極めて稀であったことから、今回の決定は個人的な尊敬の念を示したにとどまらないことを如実に物語っている。
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シラク氏の葬儀は30日、パリのモンパルナス墓地で行われることになっている。葬儀を前に29日、シラク氏の遺体はナポレオン・ボナパルトの廟があることで知られる旧廃兵院アンバリッドに安置され、弔問者が最後の別れを惜しんだ。30日午前、葬儀の前にサン=シュルピス教会でマクロン仏大統領と外国の首脳らが列席して、シラク氏とのお別れのセレモニーが行われる。

プーチン大統領が外国の要人の葬儀の参列を決めたことは 過去20年、プーチン氏は外国の首脳の葬儀には立ち会ったことがなかった。なぜ今回、プーチン氏はパリに行くのだろうか?

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プーチン氏とシラク氏は露仏首脳として7年以上の交流を持ったほか、シラク氏が大統領の座を退いた後も割合頻繁に顔を合わせてきた。プーチン氏はシラク氏に心から敬意を抱いてきた。今年夏、あるインタビューで外国の首脳の中で誰を評価するかとの問いにプーチン氏の口からシラク氏の名が挙がったことにもれっきとした理由がある。プーチン氏はシラク氏を本物の知性の持ち主であり、客観的な判断ができ、人間として面白みがあり、極めて深い印象を抱かせる人物と評していたからだ。

このことからプーチン氏が一人の人間としてシラク氏に好意を寄せていたことは間違いないが、それ以外にも国家の間の、つまりロシアとフランスの関係も大きな役割を演じており、ここにもシラク氏は大きな足跡を残した。12年にわたるシラク政権はフランスが急速に発展した時期でもあった。 このため露仏の二国関係の視点から見てもロシア大統領の葬儀への参列は十分な理由があるが、なんといってもシラク氏はロシア最高の勲章である勲1等「祖国功労勲章」の初めての受賞者だという事実は大きい。

プーチン大統領以外に外国の要人では、欧州委員会のユンカー委員長、シュタインマイヤー独大統領、マッタレッラ伊大統領、ベルギーのミシェル首相、ハンガリーのオルバーン首相、レバノンのハリリ首相らがシラク氏と最後の別れを告げるためにフランスへとやってくる。

9月30日、フランスでは国喪の日が宣言されている。

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