米国はシリアから石油を密輸 ロシア国防省が証拠を公開

ロシア国防省は米国防総省がシリア領内の石油採掘をコントロールし、引き続き追跡し、シリア国外に輸送続けている証拠を明らかにした。露国防省は油田の位置の示された地図と偵察衛星が2019年9月に撮影した映像を提出した。これには石油を積んだタンクローリーが米特殊作戦軍の軍人と米国の民間軍事会社の職員に警護され、シリア領から出ていく場面が現れている。
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露国防省のイーゴリ・コナシェンコフ公式報道官は、シリア北東部のザユーフラテスでは、「ダーイシュ(IS)」のテロリストの殲滅作戦の前と後に米軍人の警護のもとにシリア産石油の採掘が活発に行われ、石油タンクローリー車によって多量にシリアの領域の外に運び出されていた事実を指摘した。運送されていた石油の所有権はもちろんシリアにあり、テロリストや米国はこれを有していない。

​今回の露国防省の発表は、米国防総省のエスパー長官がシリアのデリゾールで油田警備のために米軍のポジションを固めているとする声明を表したことに対する回答だ。

米国はシリアでクルド人勢力を見捨て、彼らを国境地帯に残し、トルコとの戦いを余儀なくさせた=ペスコフ大統領報道官
コナシェンコフ報道官は米軍はシリアの油田の活動を警備する権利を有していないと指摘し、今、米政権が行っていることはシリア東部の油田を強奪し、軍事力でコントロールすることに他ならず、「端的に言えば国際的国家的盗賊行為」と断言した。

コナシェンコフ報道官は、「国際法にも米国の法律にも米軍がシリアの石油をシリア国家及びその国民から警備し、防衛するという合法的な課題は一切あり得ない」と言い切っている。

コナシェンコフ報道官は、米国家機関が得るシリア産石油は毎月3千万ドルを超えているとし、「シリアの密輸石油が1バレルあたり38米ドルであることから、米国家機関が行う『民間事業』からの利益は毎月3千万ドルを超える」と指摘した。


エルドアン大統領は、今回の作戦の主要な目的は、シリアのクルド自衛軍からトルコと国境を接するシリア領土を浄化し、 安全地帯を建設し、そこにトルクが無限に受け入れることができないシリア難民の地域を配置することにあると表明した。

これに対し米国はこの作戦を支持せず、参加を拒否している。

また同様に、トルコの意向に対しシリア政府は非難を行った。

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