2018年2月にCASはソチ五輪に参加したロシア選手で、そのうち39人に対し、ドーピングへの関与を完全、あるいは部分的に否定した。その判決はカナダの法律家リチャード・マクラーレン氏がロシア選手に対して行ったドーピング関与の調査報告書に基づいており、同氏が調査対象とした選手の中には5人の五輪金メダリストと9人の世界王者が含まれている。
ロシア選手の弁護人としてCASに出廷した1人はモスクワ反ドーピング研究所の元職員だった。その後、研究所のデータベースを調査したところ、同氏がデータの改ざんに関与していたことが明らかとなった。そのため、同氏の証言は信ぴょう性に欠けるとの判断をユンゲル氏は下した。
sportschau.de.紙の報道によれば、研究所の元職員は国際五輪委員会(ICO)の審理で証人として出廷していた。その元職員が研究所内で利用していたアドレスのメール履歴は削除されていたが、WADAは削除されたデータの復元に成功した。そのうえで、ギュンター氏はこれらのデータをIOCに提出し、研究所の元職員がデータの改ざんに関与していたことを報告する見通し。そして新たなデータが得られた以上、ロシア選手に対する調査は部分的に再開される、とギュンター氏は語った。
WADA理事会はロシアに今後4年間、世界的な大会、国際試合への参加を禁じることを決めた。五輪も世界選手権への出場権もロシアから剥奪される。
この決定は12月9日、スイス、ローザンヌで行われたWADA理事会の会議でとられたもの。来年夏には2020年東京五輪、パラリンピックが、また2022年には北京での冬季五輪、パラリンピックが迫っている。
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