トランプ大統領 全米で非常事態を宣言

米国のドナルド・トランプ大統領は13日、国内での新型コロナウイルス感染拡大を受けて全米に非常事態を宣言した。これにより、新型コロナウイルス対策として500億ドルが拠出される。演説はホワイトハウスのローズガーデンで行われた。
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米国では教育機関が休校となるほか、大規模動員のイベントがいずれも中止となっている。また、国際会議もオンラインで行われるケースが増えている。今回、全米で緊急事態が宣言されたことで、政府はより迅速に必要な財源を各州に拠出することが可能となる。緊急事態はこれまで州単位で宣言されていた。

新型コロナ 米国で最大170万人死亡=ニューヨークタイムズ

さらにトランプ大統領は新型コロナウイルス対策として保健福祉省により多くの権限を付与した。その例として、同一の医師が複数の州で勤務することを認めるほか、病院の医療ベッド数も大幅に増やすといった対策が盛り込まれている。

また、ウォールストリートジャーナルによれば、米商務省は新型コロナウイルス対策として中国からの医療品に対する関税を撤廃した。対象となる品目は医療用手袋やシーツなど、数十種類に達する模様。

新型コロナ流行の中心地は欧州に=WHO

パンデミックの発表

ジュネーブでのブリーフィングの際に世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、世界的な新型コロナウイルスの拡大がパンデミックの性格をおびてきたと指摘した。

​「パンデミック」とは伝染病の拡大が特別に深刻な際に使用される表現。国内をはじめ近隣諸国、時には世界中の多くの国々に伝染病が拡大する状況を意味する。

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