核のトライアドは依然としてロシアの安全保障の鍵 プーチン大統領が核兵器と新STARTについてコメント

軍事的脅威の特徴が変わっているにも関わらず、ロシアへの恫喝と圧力は意味がなく、ロシアの安全上の保障は依然として、核兵器の供給手段の完全な複合体の所有である「核のトライアド(3本柱)」だといえる。この点について、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア国防省と連邦当局、軍産複合体の指導部との会合で発言した。
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プーチン大統領は、パワーバランスの維持は大規模な軍事紛争の脅威を抑止し、ロシアに対するさまざまな圧力の試みを無意味なものにすると表明。また、同大統領によれば、ロシアにとって核兵器の使用は、自国の安全保障のための究極の手段であるという。

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しかし、現代の軍事的政治的リスクを考慮し、ロシアは今後、戦略的核兵器の近代化を計画している。特にプーチン大統領は、ロシア国境付近の北大西洋条約機構(NATO)のプレゼンスの拡大と、同機構が新型コロナウイルスのパンデミックの際に軍事的緊張を低下させるロシアの提案に対応しなかったことを強調した。

またプーチン大統領は、ロシアは軍拡競争を行う気はないが、しかし、この競争は、戦略的安全保障上のメカニズムと軍備管理体制を向上させると指摘した。同大統領は再度、2021年2月に失効する新戦略兵器削減条約(新START)の重要性とこの条約が今後どうなるか今のところ不明であることを強調した。

プーチン大統領によれば、一方でロシアは、新たな安全上の方程式を検討する提案を米国のパートナーに提起したという。彼らは、プーチン大統領が「まったく容認し難い」と強調する「先制攻撃」の手段に特別な注意を払っている。


新戦略兵器削減条約(新START)は2010年、米国とロシアの間で合意された。これは双方の戦略攻撃兵器の削減をうたっている。合意の有効期限は10年。現在、この先の核兵器コントロールの体系が話し合われている。

これより前、北大西洋条約機構(NATO)も条約の延長を支持する声明を表している。

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