31日に再びロシア各地で大規模集会、モスクワでは経済活動停止へ

ドイツから帰国してモスクワの空港で拘束されたロシアの野党主導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の支持者による無許可の抗議行動が31日(日)に再びロシア各地で実施される。これを前に、主要都市では警戒態勢の用意が進められている。
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ナワリヌイ氏の釈放を要求する無許可の抗議活動はモスクワをはじめとする主要都市で予定されている。これを受けてモスクワ市政府は31日の9時から23時にかけて、都心で酒類の販売を禁止する措置を発表したほか、一部の商店やカフェの営業を停止させた。特に、容器に瓶が使用されている酒類については販売を厳しく制限する。

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31日に無許可集会が企画されていることを受け、最高検察庁とロシア内務省は大規模な暴動による刑事罰は最大で懲役15年になることを国民に喚起している。すでにノボシビルスク市では抗議活動の参加者が略奪を呼び掛けたことから、検察は刑事責任の追及を検討している。さらに、ロシアでは新型コロナウイルスの感染拡大による警戒態勢が導入されていることから、抗議活動への参加は刑事罰に加えて行政罰も適用されることを内務省は市民に周知している。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は抗議活動のオーガナイザーについて、「扇動者」と呼んでいる

抗議集会についてはウラジミール・プーチン大統領もコメントを発表している。意見を主張する権利は誰にでもあるとしつつ、「法律の枠組みを超えた行為はいずれも非建設的なだけでなく、危険」であり、「未成年者を巻き込むようなことがあってはならない」と強調している。

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ロシアの野党指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間の17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された。ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて12月末には新たな横領容疑が発覚したことにより、ロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた。

1月23日、モスクワをはじめとするロシア各地で、ナワリヌイ氏を支持する違法集会が行われた。デモ参加者はナワリヌイ氏の釈放を要求。市民にデモ参加を呼びかけたのはナワリヌイ氏の支持者で、ロシア内務省と検察庁は違法集会の主催者および一般参加者の責任について警告していた。支持者らは警官隊と衝突し、各地で多くの参加者らが拘束された

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