プーチン大統領、外国ネットサービスの遮断について示唆

ウラジーミル・プーチン露大統領はロシアに対する対立的措置が続く場合、外国のインターネットサービスを遮断する可能性を示唆した。また、ロシアのネットユーザーを故意に処罰することはしないとしつつ、公けに行われる外部からの攻撃にはしかるべく対応すると釘を刺した。国内主要メディアの編集長を集めた討論会でプーチン大統領が発言した。発言の様子は「ロシア24」チャンネルで放送された。
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プーチン大統領は討論会の中で、外国のインターネットサービスを必要に応じて規制する考えを示した。

私には例えば、意図的に何かを閉鎖したり、規制したりするような考えはない。しかし、何かしら敵対的行為が行われるようであればその可能性も否定しない。我が国に対する敵対行為は容認できない。

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すでにロシアにはヤンデックスといった検索エンジンやほかのツールがあるほか、主要銀行のズベルバンクやその他の機関が展開するクラウドサービスは、国外サービスと比べても部分的には凌駕しているとしたうえで、プーチン大統領はこのようにコメントした。

我々のパースペクティブは素晴らしい。やるべきことはあるが、我々の市民やユーザーが気に入らないとか、あるいはトップに対して良からぬことを投稿しているといって、そうした人々を故意に処罰するような真似はしない。

ただし、ロシア国外からの公然とした攻撃にはしかるべく対処するとした。

もちろん、反応せずにはいられない。市場の独占を失えば、彼ら(国外のSNS事業社:スプートニク編集部)も理解するだろう。

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また、プーチン大統領は無許可で実施された抗議集会についてもコメントした。国内の対立勢力は蓄積した不満を吐き出すために野党主導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の逮捕を利用したに過ぎないと発言した。そして、疲弊感や不満は世界的傾向で、ロシアに限ったものではないとした。

パンデミックがあろうがなかろうが、なにはともあれ、暮らしは悪くなった。誰が悪いか。トップだ。それがトップの宿命で、それは仕方がない……そして、もちろん、欧州や一部の国々、合衆国でもこれを利用しているのだ。こうした状況を対立勢力は利用するものだ。そして我々のもとでも利用を試みており、実際に試みさえした。そうした可能性があったのだから利用して当然だろう。それを当てにしていたのだから。

2月2日、モスクワで野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する裁判が行なわれた。同氏には、詐欺と執行猶予条項違反の嫌疑がかけられている。裁判所は、同氏の執行猶予を取り消し、3年半の収容所への勾留を決定した

2月5日、ロシア政府は、ドイツとポーランド、スウェーデンの3人の外交官に対し、無許可集会に参加したとして追放を命じた。ロシア政府のこの措置は、1月23日に実施された無許可の抗議行動に欧州3国の外交官らが参加したことに対するもの。抗議集会に参加した外交官らはペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)として近日中にロシアから出国しなければならない。

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