マカフィーの創業者、刑務所で死亡 自身の死に関して2度にわたり警告

 米セキュリティーソフト大手マカフィーの創業者ジョン・マカフィー被告(75)が23日、スペインの刑務所で死亡しているのが見つかった。被告は自身の死に関して、2度にわたり警告していた。マカフィー被告はツイッターにメッセージを残していた。
この記事をSputnikで読む

スペインのエル・パイス紙は23日、マカフィー被告がスペイン北東部カタルーニャ州バルセロナの刑務所で「自殺」したと報じた。またカタルーニャ州法務省によると、マカフィー被告は自殺した可能性がある。現在、死因や状況について捜査が行われている。

ギリシャで教会裁判中に司祭が府主教らに硫酸かける
マカフィー被告の死は、スペインの国家裁判所が被告の米国への身柄引き渡しを承認してからわずか数時間後に報じられた。被告は脱税の罪で米国で起訴されている。有罪となった場合、最高で禁錮30年を科される可能性があった。

警告

マカフィー被告は、2020年10月15日に投稿したメッセージの中で、自殺するつもりはないとし、すべてに満足しており、自分には友人がいると指摘していた。

被告は「私が(ジェフリー)エプスタインのように首を吊ったとしても、それは私のせいではないことを知っておいてくれ」と投稿していた。

またマカフィー被告は2019年の投稿でも、死んでいるのが見つかったとしても、それは自殺によるものではないと警告していた。英国のザ・サン紙は、マカフィー被告が「Whackd」(意味の英語「whacked」からのスラングー叩かれた、また「ゲームをやめる」)という言葉のタトゥーの写真を投稿していたと報じている。投稿の中でマカフィー被告は、米当局者たちから「ひそかなメッセージ」が届き、脅迫されたとして彼らを非難していたという。

また、マカフィー被告の死後、そのインスタグラムに、白い背景に黒い文字で「Q」と書かれている画像を誰かが投稿した。投稿には、すでに数千件のコメントやお悔やみの言葉が寄せられている。

拘束

マカフィー被告は1994年にマカフィー社を退職。その後、マカフィー社はインテル社に買収された。マカフィー被告は米国からベリーズに移住し、そこで抗生物質の研究に取り組んだが、ベリーズ当局から武器の不法所持と薬物製造の疑いがかけられ、ベリーズを去った。

被告は2020年、米国の要請によりスペインで拘束された。スペインの裁判所は、マカフィー被告の米国への身柄引き渡しを承認した。米当局は、マカフィー被告が自身の収入をダミー口座に振り込んで脱税したと考えている。

関連ニュース

ベゾス氏は地球にいらない、宇宙旅行後の帰還反対に署名集まる

コメント