ジンバブエの27歳の教師、WhatsAppを使って教え子たちを大学入試合格に導く

ジンバブエでは、高等教育を受けておらず、貧困地域に住む27歳の教師が、安価な電話にインストールしたアプリWhatsAppを使った遠隔授業で教え子全員を見事大学入試合格に導いた。入試では、教え子の多くが高得点を獲得した。非営利Webメディア「Rest of World」が伝えた。
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Rest of Worldによると、教師のマクスウェル・チメザさん(27)は教育を受けておらず、パソコンも持っていない。遠隔授業のために使用しているのは、32GbのメモリとアプリWhatsAppを備えたサムスンの安価なスマートフォンGalaxy A10Sのみ。

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「メッセンジャーの先生」が噂になり始めたのは、2021年。ジンバブエのさまざまな地域にいるチメザさんの教え子64人全員が試験に首尾よく合格し、生徒41人は高得点を獲得した。

メディア報道によると、チメザさんは、高価な学習塾や家庭教師と同等の結果を示している。一方、チメザさんは自身について、専門的な資格は持っていないと警告しているという。

チメザさんは、首都ハラレ郊外のムバレというジンバブエで最も貧しい地域の1つに住んでいる。チメザさんは2012年に14の大学入試に合格したが、資金不足のため大学に入学することができなかった。そして2019年、チメザさんはWhatsAppを使って子どもたちに教え始めた。

​チメザさんは子どもたちのためにWhatsAppに個別の「クラス」と時間割をつくり、教材を追加し、それを使ってトライアルテストを行い、教え子たちの学力を確認した。

チメザさんは、短期間での受験準備に焦点を当てており、3カ月で生徒の成績を優秀なレベルまで引き上げると約束しているという。

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