研究チームは、電子アンケートシステムを活用して、ロシアのさまざまな地域に住む17歳から29歳の525人にアンケートを実施した。結果、回答者の25%以上が友人とのコミュニケーション中にスマホを「裏返しにする」習慣があることがわかった。また回答者の約20%が、自分たちがスマホを「いじっている」とき周囲の人は不快に感じていると答えたが、回答者の26%は、自分たちがスマホに集中していてもパートナーはイライラしていないとの確信を示した。
研究チームは、若い回答者ほどスマホ依存が強く、ネット依存のリスクが最も高いのは、1990年代半ばから2000年代半ばに生まれた「ジェネレーションZ」(Z世代)だとの結論に達した。Z世代の75%が常にスマホを手元に置いており、56%は朝起きたら最初にスマホがあるかどうかを確認し、33%はスマホがないと落ち着かないという。また研究チームは、電子デバイスに依存しやすいのは女性だと指摘している。
研究チームは、Z世代の前の世代の人たちは個人的なコミュニケーションの能力を持っているが、非常に若い人たちにとっては、ファビングが生活する上で一般的になったと警告している。
なお、ファビング行動はコミュニケーションの質に悪影響を及ぼし、感情的に貧弱なコミュニケーションは不安感や防御的攻撃性を引き起こし、それがファビング行動を強めるため、Z世代は悪循環から逃れることはできないという。研究チームは、人と人との個人的なコミュニケーションや、さまざまな形のコミュニケーションの発展を目的とした対策を教育プロセスに加えることによってのみ、この悪循環を断ち切ることが可能だと指摘している。
先に、日本のスポーツ庁が発表した2019年の全国体力・運動能力・運動週間などの調査結果によると、総合的な体力合計点は小学生も中学生も低下していることが分かった。
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