この計画は加盟国の国防相が集まるビデオ極秘会議の中で提案された。報道によると、ウォルターズ欧州軍司令官は「強化された前線プレゼンス」(eFP)の枠組みでブルガリアとルーマニアに1500人規模の部隊展開を提案したという。
これは既にポーランドとバルト三国で実施されているプログラムと類似したものになるとのこと。ウォルターズ欧州軍司令官はこの部隊増強について、他国を挑発するものではなく、加盟国の安全を保障することが目的と指摘したという。
報道によると、NATOのプレゼンス強化に関する提案は、ロシア軍がウクライナとの国境で部隊を増強していることに関連している。ただし、NATOはこの提案に関して、メディアの取材に応じていない。なお、外交の消息筋によると、このテーマは次のNATO防衛相会談でも議論されるという。
近年ロシアはNATOが前例のないほど活動を活発化させていると表明している。NATOはこれを「ロシアの攻勢を封じ込める」ためと正当化している。これに対し、ロシア側は一度ならずNATOの東方拡大に懸念を表明してきた。また、ロシアはウクライナ侵攻の計画を否定し、自国内で部隊を自由に展開する権利があるとしている。
米国はロシアがウクライナに侵攻した場合に備え、世界経済システムからロシアを完全に遮断し、ロシアのビジネス、及び国民に大きく影響力を行使する「前例のない経済制裁」を同盟国と検討している。一方、ロシアはウクライナ侵攻の計画を否定し、自国内で部隊を自由に展開する権利があるとしている。
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