プーチン大統領はウクライナを巡る情勢について議論を行った際、ドンバス地域の市民に対するウクライナ政府の攻撃的な政策についてロシア側の評価を伝えたという。この政策は攻撃的な性格で、停戦を定めたミンスク合意を根底から覆すものだったとのこと。
またロシア側が開始した特殊軍事作戦はウクライナ政府の攻撃的な政策、及び米国と北大西洋条約機構(NATO)がウクライナ領を軍事的に支配していることへの対抗措置と説明した。
なお、会談の中でプーチン大統領はウクライナに在住するインド市民の安全を保障するため必要な措置を講じると伝えたという。
またプーチン大統領はイランのエブラヒム・ライシ師とも電話会談を行った。ライシ師は反米の保守強硬派で知られる。プーチン大統領はこの会談で特殊軍事作戦の実行を迫られた状況について説明した。これに対しイラン側は米国、およびNATOの破壊的政策により安全保障上の義務を果たす必要性があったことして、ロシア側の行動に理解を示した。そのほか、両首脳はイラン核合意の維持、及び遵守を目的に外交的努力を続けることで合意した。