米国防総省のジョン・カービー報道官によると、米国はポーランド政府と連携してこの点について検討を進めているという。米国側はポーランド軍が所有するMiG-29戦闘機の供与に関する決定は、ポーランド独自の決定と判断しており、米国と北大西洋条約機構(NATO)がドイツに置く空軍基地から戦闘機を供与することは、「アライアンス全体にとって深刻な懸念」を呼ぶものになるという。米国防総省の声明には次のように記されている。
我々はこの問題、そしてこの問題が持つロジスティック上の困難についてポーランドやNATOにおける我々の同盟国との連携を継続するが、ポーランド側の提案は合理的でない。
先にポーランド外務省はドイツのラムシュタイン空軍基地にあるMi-G29戦闘機を米軍の管理下に置くことを承認した。一部のデータによるとポーランド軍はMiG-29戦闘機を22機、加えて訓練機を6機所有している。アントニー・ブリンケン国務長官はモルドバのキシニョフで開かれたブリーフィングの中で、米軍としてはウクライナ政府への軍事支援として、ポーランドに協力する可能性を指摘していた。ポーランド軍は米軍からF16戦闘機を受け取る代わりにMiG-29戦闘機をウクライナ軍に供与するという合意が取り交わされた模様。
ウクライナ軍の戦闘機はその一部が国境を越え、ルーマニアなどの近隣諸国へ移動した。コナシェンコフ報道官はウクライナ軍の戦闘機が近隣諸国の航空基地を使用し、そこからロシア軍に対する攻撃を開始する場合、これらの国々はロシアとの衝突に参加したものと評価すると警告した。
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