ロシアがウクライナで進める特殊軍事作戦を背景に中国がロシアに軍事支援を行う場合、米国は中国に対する制裁を発動すると牽制した。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は対中制裁の可能性について問われた中で、「我々には発動可能な複数の道具があり、制裁はそうした道具の一つ」と答えた。
またバイデン大統領は、米国の台湾政策にも依然として変更はないとし、一方的な現状変更には断固として反対する姿勢を強調した。また、政府高官によると、仮に対中制裁が発動される場合、この制裁には米国のみならず、全世界が加わるという。
会談では米国がウクライナ東部で進めているとされる生物研究所の実態についても意見が交わされた。米政府高官はこの点について次のように回答した。
バイデン大統領は我々がすでにより広い文脈で発言してきた点についても懸念を表明した。それはロシアが偽旗作戦を遂行する上での口実として、ウクライナで生物兵器が用意されているというデマを流していることに関連している。大統領は繰り返されるこのデマについて懸念を示した。
会談を終えたバイデン大統領は記者団に対し、「良い内容」だったとコメントしたという。
ロシア国防省は先にプレゼンテーションを行った中で、米国がウクライナにおける生物研究所の活動に2億ドルの資金援助を行っていたと発表していた。これらの研究所は米軍の軍事生物プログラムに参加していたという。
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