インタビューの中で記者がゼレンスキー大統領の降伏を要求するか、それが平和条約の条件になるかと質問したのに対し、ラブロフ外相はこれを否定した。ラブロフ外相によると、ロシア側が目指しているのは民間人の解放と抵抗の停止だという。ロシア側はウクライナ政府の体制転換は目指していないとしたうえで、「これは米国の専売特許だ、彼らは世界中でこれに取り組んでいる」と付け加えた。
ラブロフ外相によると、ロシア軍の目的はウクライナ東部における民間人の安全保障であり、ウクライナの軍事化とネオナチ化が脅威とならないことが重要だという。そしてウクライナがロシアの安全保障に対する脅威とならないことを保障することも重要だと付け加えた。
またゼレンスキー大統領はロシアとの交渉を拒否しており、信頼に足る人物ではないと批判した。さらに、ウクライナの準軍事組織「アゾフ大隊」(ロシアで刑事訴追される)について言及した中では、米国とカナダがその訓練で主要な役割を担ったと発言した。ウクライナ軍にはアゾフ大隊の出身者が数多く活動しており、その極右思想は軍の隅々にまで広がっているという。
ウクライナ政府がアゾフスタリ製鉄所の戦闘員らを解放するよう要求している点については、籠城している戦闘員の間に西側の現役将校や傭兵が多数含まれていることと関連していると説明した。
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