産経新聞などによると、今回撮影に成功したのは銀河系の中心に位置する「いて座Aスター」。地球から約2万7000光年の距離に位置し、太陽の400万倍の質量を持つという。これまで間接的な証拠により存在は指摘されてきたが、光さえ引き込まれて真っ暗だったため撮影は困難だった。
国際研究チームは国立天文台などが建設したチリのアルマ望遠鏡など、世界6か所8基の電波望遠鏡を利用。2017年4月に観測したデータを分析し、ブラックホールに周囲のガスが引き込まれる際に輝く様子を捉え、直径6000万キロの明るい円の中央に黒い穴を浮かび上がらせることに成功したという。
12日に記者会見した日本チームは「ブラックホールや銀河の多様性の理解につながる。研究の新しい幕が開ける」とコメントしている。
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