グテーレス事務総長は米国が組織した閣僚会合「グローバル食料安全保障のロードマップー-行動を呼びかける」の中で、「ロシアは安全に、そして安定して穀物を輸出させるべきである」と発言した。
グテーレス事務総長によると、ウクライナの港から輸出するだけでは不十分な場合、代わりとなる輸送ルートの検討も必要だという。またロシアとベラルーシの食料品、及び肥料を国際市場に安定して供給させることを保証するとも発言した。
先に米紙ウォールストリート・ジャーナルが外交官の消息らによる証言をもとに報じたところによると、国連事務総長はロシア側に対し、ウクライナの港から穀物を輸出させる許可と引き換えに、ロシアとベラルーシの肥料に発動されている制裁緩和に向けて努力することを約束したという。
報道によるとトルコはこの合意に参加を表明しており、黒海に仕掛けられた機雷の探索と無力化に加え、穀物を積んだ船舶の安全に責任を取ることを表明していた。
一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官はウクライナの港に機雷が設置されていることから、船舶の運航は危険であると表明していた。また、プーチン大統領はグテーレス事務総長との会談で、ロシアの穀物、及び肥料に発動されている制裁は世界の食糧安全保障にとって大きな脅威となると指摘していた。
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