安倍元首相が在任中に計27回の会談を重ねたロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「ロシアと日本の善隣関係の発展において多くのことをした、卓越した国家指導者の命が犯罪者の手によってもぎとられた」とする遺族宛の手紙を公開し、哀悼の意を表した。
旧ソ連のミハイル・ゴルバチョフ元大統領は、「安倍晋三氏の襲撃と訃報にショックを受けた」とするコメントを発表し、家族へ哀悼の意を示し、日本国民に対して平穏を祈った。
ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使は、ロシア国営放送の番組で次のように話している。
「戦略的思考力のある、先見性を持った国家指導者である安倍氏は、常に日本の真の愛国者として、露日両国の善隣関係を理解し、その発展のためにたくさんのことをしてきた」
また、露野党のロシア自由民主党党首のレオニード・スルツキー氏は、自身のSNS上で次のようにコメントしている。
「日本の安倍晋三元首相の残酷な殺害の知らせに動揺している。彼は腹のすわった世界的な政治家だった。安倍氏は日本の国益に重点を置き、ロシアとの建設的な関係においても多くのものを勝ち得た」
日本に地理的に近い露サハリン州議会のアレクサンドル・ボロトニコフ議員も、「このように長きにわたり首相を務めた大物政治家の、それも襲撃による死は、日常生活の範囲を超えた現象だ」と驚きの声をあげた上で次のように述べている。
安倍氏はロシアへ何度も訪問しており、我々の大統領(プーチン氏)も日本を訪問している。サハリン州もアジア太平洋地域の隣人と友好関係を築いてきた。残念ながらこのような繋がりは過去のものとなってしまった。安倍氏の家族と親族に心から哀悼の意を表したい。事件で日本は真の愛国者を失った。
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