安倍晋三元首相襲撃事件

警察庁長官「責任果たせず、慙愧に堪えない」 安倍氏銃撃で「検証チーム」設置

日本の安倍晋三元首相が奈良市で選挙演説中に銃撃され逝去した事件を受け、日本の警察トップ・中村格(いたる)警察庁長官が12日、会見を開いた。中村長官は「結果を重く受け止めている」と述べ、警護・警備に関する検証チームを設置したと明らかにした。日本の各メディアが伝えている。個別の事案の警察の対応をめぐり、警察庁長官が会見を開き責任を認めるのは異例だという。
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日本テレビなどによると、中村長官は会見で次のように述べている。

「警察として要人警護、警備の責任を果たせなかったものとして、極めて重く受け止めております。慙愧に堪えません」

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中村長官は「結果を踏まえれば現場の対応のみならず、警察庁の関与のあり方にも問題があった」「警察庁長官としての責任は誠に重い」と述べた。また、「今果たすべき責任は検証と見直しの作業に全身全霊を向けること」とし、警護・警備に関する「検証・見直しチーム」を設置したと発表した。
事件の翌日の9日、奈良県警の鬼塚友章本部長は記者会見を開き、「警備に問題があったことは否定できない」「痛恨の極み」などと述べていた。また、12日には松野官房長官も警察庁から事件当時の安倍元首相の警備に「問題があった」と報告を受けていたと明らかにしていた。
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