プーチン氏「シリアのテロリストに永久に終止符を打たなくてはならない」 露・トルコ・イラン首脳会談

イランのテヘランで19日、ロシア・トルコ・イランの3カ国首脳会談が行われた。3者はシリア情勢の安定を議論し、シリアにおけるテロリズムとの闘いで連携を図るとする共同声明を発表した。
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この首脳会談は2011年から内戦が続くシリアの平和、安定を協議する、2017年にカザフスタンで第1回会合が開かれた「アスタナ・プロセス」の一環で、今回で19回目。
イスラム教シーア派の盟主たるイランは、同じシーア派のシリア・アサド政権を支援。ロシアも内戦でアサド政権に軍を派兵するなどして協力体制を築いてきた。一方、トルコは同国とシリアの国境地帯にまたがるクルド人の反政府武装組織の問題を抱えており、シリア北部の拠点の空爆も辞さない構えを示してきており、シリアとの緊張が高まっていた。
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「シリアにおけるISISやその他のテロリストの存在に永久に終止符を打たなくてはならない」

ロシアのプーチン大統領は会談でこのように述べた。また、「シリア問題は外交的解決以外の道はない」とも述べ、トルコと協調する姿勢を見せつつも、シリアの主権を侵害する軍事行動にはくぎを刺した。
また、イランのライシ大統領は中東地域における米軍の存在が不安定化の要素となっていると指摘したうえで、「米国の軍隊はできるだけ早く地域から出て行かなくてはならない」と述べ、シリアの反体制派を支援する米国をけん制した。
一方、トルコのエルドアン大統領は、トルコの安全を脅かす武装組織をシリアから排除するために、ロシアとイランに支援を求めた。
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会談の結果として採択された共同声明では、シリアにおけるテロとの闘いを共同で進めることを盛り込んだ。また、次の3カ国首脳会談はロシアで行われることに決まった。
今回のテヘラン訪問でプーチン大統領は、エルドアン大統領、ライシ大統領とそれぞれ個別の2国間会談も行った。また、イランの最高指導者・ハメネイ師とも会談した。
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