欧州連合、ナイジェリアからの液化天然ガスの供給増加を計画

欧州委員会(EC)のエネルギー局のマシュー・ボールドウィン副局長は、ナイジェリアからの液化天然ガス(LNG)の輸入のシェアを拡大する意向を発表した。プレミアムタイムが報じた。
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ボールドウィン氏はナイジェリアの会談で、欧州諸国はウクライナでの特殊作戦の開始後、ガスの購入に困難をきたしており、ロシアからの燃料供給の完全停止という恐怖の事態を想定して、ナイジェリアからのLNG輸入の拡大に踏み切ったと説明している。
現在、欧州のガス輸入に占めるナイジェリアのシェアは14%。ボールドウィン氏は、ナイジェリアはロシアからのガス供給の代替として大きな可能性を有していると指摘した。
欧州委員会のウェブサイトに公開されたデータによると、EUは世界最大のLNG輸入国。昨2021年の世界のLNG購入トップ5は、スペイン、フランス、オランダ、ベルギー、イタリアと」いずれも欧州諸国。欧州諸国の2021年のLNG輸入総量は 800億立方メートルに達する。
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一方、LNGの世界最大サプライヤーは米国。2位はカタールとロシアが共有し、ナイジェリアは3位。現時点では、EUのガス需要の約10%をナイジェリアのLNGがカバーしている。
これより前、ハンガリーのシーヤールトー外相は、ガスの消費量を15%削減するという欧州委員会の発案は、今後、ロシアのエネルギー資源には依存しないとする西欧諸国の政治家らの声明に矛盾していると指摘し、ハンガリーは書面での正式な提案を受けた場合に限り、これについて検討するとした。
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