衛星「フォボス」は火星の第一衛星で、火星に最も近い軌道を回っており、その距離は火星の表面から6000キロメートル以内であることがわかっている。
この日食は4月2日に発生し、わずか40秒ほどで終わった。これは、地球と月と太陽による日食よりにかかる時間よりもはるかに短い。日食の様子は、探査車に搭載された特殊なカメラ「Mastcam-Z」で撮影された。研究者らによると、このカメラのおかげでフォボスの地形や隆起や、太陽の黒点など細かい部分まで見ることができたという。
今回の観測により、衛星「フォボス」の軌道や、フォボスの重力が火星の表面にどのように作用し、火星の地殻やマントルの形成に影響を与えているかをより深く理解できるようになると研究者らは説明している。
スプートニクは以前、冥王星最大の衛星「カロン」の北極が赤い理由を明らかにした研究について報じた。
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