この装置は、2枚の弾性板と、形状記憶合金製のワイヤーで構成されている。またこの装置は楕円形状で、作動させるのに必要な力を小さくする効果がある。これによって、他の人工筋肉と比べて大きな力を発揮できるという。
技術者らが今回作成した装置は0.22グラムのものだが、自重の800倍もの重量を持ち上げることができ、装置の出力密度は、生体の筋肉の8倍以上。また、研究者らによると、この装置は様々なスケールで容易に製作できるという。
技術者らは、この装置が軽量で高い効率を発揮することから、拡張現実やロボット工学に広く適用できるが、それらの分野の中でも、この装置をARグラスの改良に利用できると指摘している。技術者らがこの装置を使って、ディスプレイと眼の距離を調節すると、視覚疲労の原因を軽減できたという。
関連ニュース