カービー氏は2日、ホワイトハウスの会見で「我々はこれまで何十年にも渡って行ってきたように、西太平洋での海軍および空軍の活動を続ける。我々は引き続き台湾を支援し、自由で開かれたインド太平洋地域を守り、中国政府とのコミュニケーションの維持を求めていく」と述べた。
また、カービー氏は、中国側は大規模演習の実施を含め、長期的に報復を続けると予想していると指摘した。しかし、同氏によれば、ペロシ氏が現在台湾を訪問していることは、米中間の緊張を高める根拠にはならないという。
その上で、カービー氏は「我々は(台湾)海峡両岸における平和と安定の維持を続けていく」と話した。
ペロシ下院議長を乗せた米政府専用機は2日夜、台湾・台北市内の松山空港へ着陸した。米国下院議長の台湾訪問は1997年以来初めて。台湾政府は、ペロシ下院議長が3日朝に台湾の蔡英文総統と会談すると明らかにしている。
一方、ペロシ下院議長の台湾訪問を受け、中国外務省は「断固として反対する」とする抗議声明を発表。中国軍は3日未明にかけて、台湾周辺で空域にて軍事演習を行っているほか、4~7日にも台湾周辺の6つ海域で演習を行うと発表するなど、対抗措置を強めている。
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