会見に出席したのは、田中富広会長と法務課長。田中氏は冒頭に安倍晋三氏の銃撃事件の犯人とされる容疑者が「家庭連合への恨みを動機として行動に出たという報道にふれ、私どもも心重く受けとめている。社会の皆様をお騒がせしていることにお詫び申し上げる」と述べ、謝罪した。
また、田中氏は事件後、容疑者の犯行動機が母親の献金によるものという情報や、過剰なメディア報道によって、教団の信徒に対して様々ないやがらせが起きていると指摘した。その事例として、全国の教会に大声で叫んで脅したり、脅迫電話をかけたり、街宣車での罵声、集会妨害、一般信徒の自宅に押しかける、信徒の子どもたちがいじめをうけて登校拒否となるなどの事柄が起きているという。
記者からは政治家との関係についての質問も上がった。家庭連合や関連団体は、特定の党との積極的な連携を持ったり、同じような立場をとる政治家が当選されるように連携することはあるかという質問について、田中氏は「法人と友好団体において関わり方は異なると思う。会員の信徒たちは、国民の一員として国政の在り方に積極的に関わり、選挙にも積極的に行くように指導している。ただ、当法人が特定の党と関連を持つ、あるいは特定の党のみを応援するという態度はとっていない」と答えた。
また田中氏は、教団が日本の政治にどのような影響を与えてきたのかという質問については、影響を与えたかどうかについては客観的に判断してもらいたいと述べた上で、政治に友好団体が強い姿勢をもって関わってきたことは事実だと認めた。さらに、同氏は、共産主義問題に対して明確な姿勢を持っている政治家とは、より良い国作りに向かって「手を合わせてきた」と思っていると語った。
関連記事