「残念ながら、アフリカや南アジアで飢餓に苦しむ国々の沿岸には、まだ一隻も到着していない。船舶は主に欧米の港に向かう」
同氏はウクライナからの輸出品の多くは小麦ではなく、トウモロコシとヒマワリ油であり、世界の食糧安全保障が「穀物取引」に依存しているという欧米の主張の「誠実さには疑問が残る」と指摘している。
また、穀物を搭載しレバノンのトリポリ港に向かう船「ラゾーニ号」をめぐる状況に注意を促した。ネチャエフ氏は、「レバノン人が必要としているのは小麦ではなく、トウモロコシで、しかも飼料用のトウモロコシであることがわかった。トリポリで受け取りを拒否されたトウモロコシは、新たな買い手を待っている」と述べた。
また、同氏は西側諸国に対し、トルコのイスタンブールで署名した穀物輸出に関する協定の全てのポイントを実施するための条件を提供するように期待を示した。
イスタンブールで7月22日、ロシア、トルコ、国連などの代表が、ロシアからの食料供給制限の解除と、ロシアがウクライナ産穀物の輸出を支援する多国間協定に調印した。
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