ショイグ露国防相は「上海協力機構の若い翼である東南アジアに関しては、ここでも国家間の複雑な矛盾する関係が見受けられ、緊張の火種が形成されつつあるため、今後の進展の見極めは難しい。米国は自国のグローバルなヘゲモニーを維持しようとするあまり、東南アジア地域の安全保障構造の分断に着手している」と指摘した。
ショイグ露国防相はこうした目的でQUADやAUKUSのような軍事プロックが創設されていると指摘している。
「(東南アジア)地域諸国はNATOとの協力に引きずりこまれている。欧州と類似した形で中国抑止のための戦線が形成されている。いわゆる台湾問題や南シナ海、東シナ海の領土論争は合目的的に緊張化、加熱されている」
ショイグ国防相は、「この地域の安全保障はASEANやその他の多国間の相互協力的メカニズムが中心的役割を果たす中で、あらゆる諸国の国益を考慮し、共同に尽力して初めて保障することが可能だ」と述べた。
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