欧州市場のベンチマークとなるドイツの先物価格も1メガワット時あたり920ユーロ(約12万7000円)となり、高値を更新した。
フランスでは、現地のエネルギー会社が原子炉4基の点検作業の延長を決定したのを背景に、電気料金の高騰が見られている。また、発電の重要な部分を担っているガスの供給をめぐる危機の脅威も価格高騰の原因となっている。
ロシア産燃料の輸入に関する不確実性は、価格に圧力をかけている。ロシアの「ガスプロム」は6月中旬以降、ロシアから欧州にガスを供給する主要ルートであるガスパイプライン「ノード・ストリーム」を通じた供給を削減した。ガスプロムはその理由について、まず、カナダで修理中だったタービンが返却されていないためだとし、ター ビンが欧州へ送られた後は、タービンを受け取ることができないと発表した。
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