ヴィシュネヴェツキー氏はNPT再検討会議で演説し、「各国の立場を考慮したバランスを確保することが重要だ。残念ながら、見ての通り、そうなっていない」と指摘した。「この会場には、テキストに異論を唱える代表団が大勢いる。もし、彼らが発言権を持ったら、こうした異論が出たことだろう。我々の代表団には、明らかに政治的な性質を帯びた、いくつかの点について最も重要な異論があるだけだ」と述べた。
ヴィシュネヴェツキー氏によると、ロシアは最後の試みとして、これらの項目を修正し、NPT再検討プロセスに関連する緊急の議題と一致させ、政治的意味合いを取り除くことを提案した。
「そのような項目は5つしかない。削除するのではなく、修正することについて言っているのだ。残念ながら、我々の代表団の意欲は報われていない」とヴィシュネヴェツキー氏は指摘した。
ヴィシュネヴェツキー氏は「1つの代表団だけがこのテキストに異論を唱えているということには全く納得がいかない。他の代表団にも異論がある」とした上で、「我々の代表団は建設的に活動する用意がある。そのような意志があれば、何度でもここに座り、共通項を見出す努力をする用意がある」と述べた。
「そのような意志がないのであれば、単に一致した意見は得られず、代表団は提出された草案を採択することができないと表明すべき。つまり、残念ながら、この文書には一致した意見が得られていないのだ」と締めくくった。
関連ニュース