研究所は2020年までの3年間に世界で発表された生物学や物理学など、自然科学の22分野の論文を国や地域ごとに分析した。各研究分野で上位10%に入った論文の数は、おととしまでの3年間の平均で日本は3780本と前回からわずかに増えたものの、韓国などに抜かれ10位から12位に後退した。1981年にデータを取り始めて以降、初めてトップ10から陥落した。
また、論文の総数でみると、同じく3年間の平均で6万7688本で、前回から1つ順位を落とし、5位に後退した。
文部科学省は自然科学の分野で日本の存在感が低下している要因として、ここ20年で国内の大学の研究開発費が主要国に比べ伸びていないこと、研究時間の確保が難しいことを挙げている。
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