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歯は魚の鱗が高度に進化したもの? 研究で明らかに

古代に絶滅した魚の鱗が、歯の起源になった可能性があることが、米国の研究で明らかになった。この発見についてまとめた論文が、科学誌「Journal of Anatomy」に掲載されている。
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米ペンシルベニア大学の研究者らは今回、6500万年前から1億年前まで北米に生息していた古代のノコギリザメの化石について研究を行った。この生物は、現在のノコギリザメと同様に、鼻の周りにギザギザしたトゲを持ち、そのトゲで外敵を追い払ったり、捕食する時に役立てていた。このトゲは、体にあるウロコが変化したものと考えられている。研究者らは当初、歯の進化の歴史を調べるつもりで研究を進めていたわけではなかったが、鱗の上層部がサメの歯のエナメル質と似た構造であることに気がついたという。
世界最大の魚竜の歯が発見
研究者らは、鱗と歯が同時期に同じような構造を発達させた可能性もあるが、やはり私たちの口の中にある歯が実は魚の鱗が高度に進化したものである可能性が高いと指摘している。
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