遭難したのはブラジル北部の仏領ギアナと接するパラ州に住むロムアリド・ロドリゲスさん(44)。1人で漁に出たが、じきにボートは沈み始めた。ロドリゲスさんは「カナヅチ」だったため、冷蔵庫にしがみつく道を選んだ。
その後は水なし、食料なしで冷蔵庫の上で11日間、大西洋を漂流。スリナム仏領ギアナの西、スリナム沿岸まで流され、通りかかった漁船に救助された。
救助後はスリナムの監獄で16日間過ごすはめになった。国境を超えたのにパスポートなどの書類を持ち合わせていなかったためだ。その後、解放され、無事に自宅に戻ることができた。
「生まれ変わったようです。冷蔵庫は私にとって神様みたいなもので、奇跡です」
ロドリゲスさんは漂流している間に5キロ痩せ、日焼けをしたが、健康状態は良好だという。また、漂流した海域はサメが生息するエリアで、ずっと襲われるのが怖かったとしている。
関連ニュース