日本 クリル諸島におけるロシアの軍事演習に遺憾を表明=松野官房長官

日本の松野博一官房長官は5日の定例会見で、日本政府の一貫した抗議にもかかわらず、ロシアが南クリル諸島(日本側の定義では「北方領土」)で軍事演習を続けていることについて遺憾の意を示した。
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ロシア国防省は3日、軍事演習「ボストーク」の一環で、南クリル諸島のクナシル島(国後島)およびイトゥルップ(択捉島)で敵の上陸を阻止する訓練を実施したと発表した。
松野官房長官は、日本政府としての受け止めや対応についてコメントを求められ、「我が国の抗議にもかかわらず、北方領土においてロシアによる軍事演習が実施されたことは極めて遺憾だ」と述べた。その上で、今後は演習全体の状況について注視していくとした。
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また、演習の一環として3日、ロシアと中国の艦艇計6隻は射撃を実施。この海域は日本の航行警報海域であり、日本のEEZ(排他的経済水域)の外側だった。これらの艦艇は宗谷海峡を東進した。
これについて、松野官房長官は「引き続きこれらの艦艇の動きを重大な関心を持って注視し、我が国周辺海域における警戒監視活動等に万全を期す」との考えを示した。
日本政府は7月末、ロシア連邦に対し、軍事演習「ボストーク2022」の一環として行われる、クリル諸島南部での演習実施を断念するよう要求した。
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