先にフランスのコロナ外相はトルコの首都アンカラを訪問していた。フランスとの外相会談後にデンディアス外相は演説を行った中で、トルコとの関係に言及した。
演説の中で外相はトルコ政府がギリシャに挑発的な言動を連日行なっていることに反発した。外相によると、ギリシャの島々がトルコ領と記載された地図が出回っており、トルコ側はこれらの島々がギリシャによって占領されていると主張しているという。その上で外相はエーゲ海の島々に対し、欧州で最大規模の上陸部隊が武力行使しようとしていると警鐘を鳴らしたほか、トルコはギリシャを主権国家とみなしていないとし、連日のように主権侵害を行っていると非難した。
外相によると、トルコはキプロスの領土を侵略し、ロシアに対する制裁を発動せず、移民を武器として使用しているという。その上で「トルコは歴史を遡り、オスマン帝国の再興をめざしている」と指摘した。トルコの行動、及び声明は受け入れがたく、前代未聞で、非難に値するとしつつ、これに対抗する姿勢を強調した。
フランス外務省は仮にエーゲ海で情勢が悪化する場合、ギリシャ及びキプロスを支援すると表明している。
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