南クリル訪問簡素化に関する日本との協定停止　墓参は対象外＝露外務省

5日、ロシアはクナシル島（国後島）、イトゥルップ島（択捉島）、小クリル諸島（同歯舞群島および色丹島、あるいは小千島列島）訪問の簡素化に関する日本との協定を停止すると報じられた。

ロシア外務省は、外交ルートを通じて今回の決定について日本側に正式に通知したと発表した。

日本政府は6日、ロシア側に「強い抗議」を行った。日本の岸田首相は同日、ロシア政府が「ビザなし交流」合意を破棄すると発表したことについて「極めて不当で断じて受け入れられない」とコメントした。

この措置は3月21日に発表されていた。ロシア外務省は、日本政府の非友好的な行動への対抗措置として、ロシアは日本との平和条約締結交渉を拒否し、南クリル諸島への日本人のビザなし渡航を停止し、南クリル諸島における共同経済活動に関する日本との協議から撤退すると発表した。