東京五輪をめぐる汚職事件では、スポンサーの選定で紳士服大手「AOKI」や「KADOKAWA」出版から賄賂を受け取った容疑で先に特捜部から事情聴取を受けていた組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が、当時、組織委員会の会長だった森氏に「現金200万円を渡した」と供述したことから、森氏は参考人として特捜部からの任意の事情聴取を数回にわたって受けていた。森氏自身は、事情聴取の事実が明らかになった9日、記者団からのKADOKAWAやAOKI側との会食の事実を問う質問に沈黙を守っている。森氏の代理弁護士も、刑事事件の捜査に支障をきたしかねないとして、回答を控えた。
森氏は大会開催を半年後に控えた2021年2月、女性への差別的発言を行い、国内外で大きなスキャンダルを巻き起こした。森氏はこの発言への責任ととり、会長の座を退いている。
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