ウクライナからの穀物輸出、累計約250万トンに トルコや欧州へ

ロシア、ウクライナ、国連、トルコによる合意で再開したウクライナからの穀物輸出について、国連は9日までに計約250万トンの穀物などが黒海沿岸の港から運び出されたと明らかにした。これまでに39隻がトルコや欧州の各港に到着している。
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国連のデータによると今月9日までに、計108隻の貨物船が累計246万3991トンの穀物やその他の農作物をウクライナの黒海沿岸の港から運び出した。
トルコ通信社「Anadolu」によると8日現在、それまでに出港した105隻のうち、39隻がすでに目的地に到着し、66隻が航海の途中にあるという。目的地に到着した船のうち、21隻はトルコの港に入った。そのほか、エジプト、イタリアに4隻ずつ、ルーマニアに3隻、英国、ギリシャ、ジプチ、イスラエル、スペイン、アイルランド、オランダにそれぞれ1隻が入港している。
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イスタンブールで7月22日、ロシア、ウクライナ、国連、トルコがロシアからの食料供給制限の解除と、ロシアがウクライナ産穀物の輸出を支援する多国間協定に調印。この合意を元に8月1日に黒海沿岸のオデッサ港からウクライナの穀物輸出が再開した。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使はこのごろ、合意の枠内でロシアが依然として穀物を載せた船を1隻も出港できていないと指摘。「ロシアからの輸出」が履行されない場合は、11月に期限を迎える合意を延長しない可能性も示唆していた。
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