ロシア科学アカデミーの生物および医学チームは、カラ海沿岸に住む北方先住民族が消費するサケ類の脂肪酸含有量を分析。必須脂肪酸を最も多く含むのはホッキョクイワナと成体の北極シスコであることがわかった。さらに、研究対象のすべての魚が良質な栄養素を含み、血栓形成あるいは血管壁での脂肪蓄積を促さないことも証明された。
研究チームは特に、人体の正常な機能に欠くことのできない多価不飽和オメガ3脂肪酸について、北極地域のサケ類のほうが、より温帯な地域の同類よりも多く含んでいると指摘。ホッキョクイワナのサンプルからは計43の脂肪酸が確認された。研究チームは漁業関連会社や国の食糧政策担当者に向けて北極水域でのサケ類捕獲を増やすことを提唱している。
スプートニク通信はこれより前、オメガ3が豊富な魚を多く摂取することで関節炎の予防に効果があるとの医学チームの研究について取り上げた。
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